急性期。
朝、目が覚めて
普段だったら、二度寝するのに、
母が起きていくと、私も起きる、
と言って、すぐにキッチンに向かっていた。
母のすぐそばにいるのに、
母が死んだらどうしよう、
そんなことを考えて
うつむきながら、泣いていた。
睡眠薬を飲まないと眠れなくなった。
寝ることが1番大好きなのに、
入眠できたとしても中途覚醒が起きて、
熟睡できた記憶がない。
ただ、本当に辛かった。
そして、笑わなくなった。
今まで何とも思わなかった、
近所の子供の声も鬱陶しく聞こえ、
隣の家の風鈴の音でさえも、
耳が劈かれるようだった。
何で自分だけがこんなに苦しいんだろう
いつも考えていた_____
人生楽しいことなんて続くことはないのに
当時の自分は、自分だけしか見えてなかった。
振り返り。
心療内科を受診し、
病名がついたとき、安心した______
社会人1年目、もうすぐで1年が経つ。
迎えた1月。
夜勤に行きたくなくなった______
専門学校を2年で卒業して、
社会人になった。
実習でお世話になったところだった。
内定が決まったときは
泣いて喜んだ。
高校で親元を離れて寮生活をしてきたから
体力だけが取り柄だった。
高校3年間、
専門学校2年間、
皆勤賞をとり、
社会人でも継続して
無遅刻、無欠席、社会貢献が目標だった。
最初は慣れなくて帰ってきたら
9時に寝ていたけど
慣れてきてからゆっくりする時間のあとに
寝るようになった。
仕事に行くのは嫌だけど、
行ってからは必死だし、
先輩に追いつけるように
一生懸命になっていたんだと思う。
でも毎日、
地球が滅亡しますようにと祈りながら
仕事に出勤していた______
新年を迎えた1月。
夜眠れなくなって、
出勤前に泣くようになった。
日勤帯も遅刻をするようになり、
仕事に行けなくなった。
甘えてる自分が許せなかった。
みんなに迷惑かけてると思うと
申し訳なかった。
辞めたい、
上司に相談するが、
正常な判断ができていない為
受け入れることはできない、と言われた。
辞められると思ったのに、
辞められなかった。
これからどうすればいいか分からなくなった。
2月、心療内科を受診した。
病名はうつ病。
原因は不明だった。
でも病名がついたことで
自分は甘えていなかった。
病気だから仕方なかったんだと
少し安心できた気がした。
休職期間がはじまった。